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100%リサイクルでき、美しさと強度・耐久性を兼ね備えた段ボール家具やインテリアを企画・制作・販売しております


前回のインタビューからちょうど一年、「だいぶ市民権を得てきた段ボール家具」という内容でお話をしていただきました。その手応えをもとに、大規模な展示会(東京ビッグサイトで「ギフト・ショー」)に出展、そのリアクションが気になるところです。

 『段ボールで何ができるのか』
 『ダンディンドンは何が違うのか』
 『段ボール家具は市民権を得たのか』

西野哲朗 プロフィール
1979年 大学卒業後日用品の専門商社に入社、主に新入社員教育を担当後
1986年に人材派遣会社にヘッドハントされる。人材派遣のフランチャイズ展開
並びに、地方直営店の立ち上げを担当する。その後B&B(企業内起業)を担当する。
1993年に同社退職後、千代田区内にて飲食店を経営の傍ら、
1997年からは、組織改革に伴うQCコンサルタントを請け負う。
2000年から、段ボールを素材にしたデザイン・製造事業を計画し事業化の準備を始める。
2001年に組織を法人化にし、ダン ディン ドン有限会社を立ち上げ強化段ボールを素材にした 商業施設什器・家具・遊戯具のデザイン、制作に本格参入する。

まずは展示会の結果から、そして出展したことによる変化、更に2005年の展望について、お話をお聞きします。

前回のインタビューで、昨年の春、展示会にでるというメッセージを残して今に至っているわけですが、
まずはその結果からお話しましょう。
日本でも最大級の展示会「ギフトショー」は、東京のビッグサイト、東と西の両方を使った大きな展示会で、東洋においてもベスト10にはいっているんじゃないでしょうか。
その年の2月に念願が叶いまして、出展することにしました。
こういった展示会に出展する一番の理由、それは見て触ってもらうことが一番の目的というか、基本的には「段ボールというのは弱いとか安い」というイメージがどうしてもあります。
どんな商品でもそうかもしれませんが、一番理解してもらうために早いのはやはり触っていただくこと。
段ボールは強い、というのは少しずつ伝わって来たのかも知れませんが、でも実際に触ってもらわないと本当の良さはわかって頂けないと思っています。
当初、予想したのは一日に5〜60人に興味を持ってもらえれば良いかな、と考えていただのですが、いやいやとんでもない。結果は予想以上で、日に200名を超える方がダンディンドン製品に興味を持ってくれました。
非常に中身の濃い展示会になったと思います。

   
それは主に業者さんですか?


基本的にはそうですが、家に帰れば一個人でもあるわけじゃないですか。もちろん業者として見るでしょうが、1ユーザーとしての目線で見た人も結構いらっしゃったと思います。
子供にあげたいとか、個人的にプレゼントしたいとか、そういう人も含めてです。
中にはホームページも見て知っていた、という人もいましたけど、ほとんどは初めての人じゃないでしょうか。

   
初めての方々のリアクションはどうでした?
  まず驚きの目ですね。こんなに硬かったのか!と。
目からウロコだったんじゃないでしょうか。
段ボールに対する先入観がありますからね。99.9パーセントそうだったでしょうね。
   
予想を超える人たちが驚きの目でダンディンドンにふれた結果、その後、目立った変化は?
  そうですね、具体的に仕事になったものがいくつかあります。
中には終了後、8ヶ月たってからお声かけてくださった会社さんも。現在うちの商品を仕入れてくださってます。
じつはその年の僕の営業計画のなかで、最大の目的は「見て触ってもらう」機会をできるだけ多く得るということがありました。
お金もかかることなのですべての展示会にでるわけにはいきませんが、一番手っ取り早いのは展示会と考えて、それ以降もいくつか出展しています。
ついこの間も10月には東京都主催の産業交流展にわずか2日間でしたけど出展しまして、それも非常に中身の濃い二日間で、仕事になりつつあるものもあります。
12月はエコプロダクツ、ホームページにもでていますけど、こちらにもミニブースですが出展しました。
   
ダンディンドンにとっては「リサイクル」は重要なキーワードだと思うのですが、展示会などで大勢の方たちとお話をされる中で、何か変化は感じられましたでしょうか?
全体的には環境保護という観点から、段ボールだから必ずリサイクルしなくては、という考えを現実に落とし込むところまでは来ていないんじゃないでしょうか。
やっぱり手軽さとか値段とか、そういった面で段ボールをとらえているのでは、と。まだまだ世の中に知ってもらう途中なのかな、という感触です。
もちろん広がりを感じるところはありますよ。
ただ、声をかけて頂ける業種というのは広がってきていますけど、リサイクルや環境を目的に、ダンボールで作ったほうがぜったい良い!段ボールでないと!という認識にまではなっていないと思います。
   
同じような話で業者ではなく個人ですとどうなんでしょう?
  個人のお客様もだいぶ増えてきてはいるのですが、やはりオーダーメイド形式で注文をいただくというのが、まだまだ敷居が高いというイメージがあるみたいで、質問にお答えするためにはまだまだ、というのが正直なところです。
例えば値段のでていないおすし屋さんに入ってしまったような戸惑い、遠慮があるみたいです。
ですが、「オーダーメイド=高い」ではなく、もともと日本人がやっていたこと、壊れたら直す、直して長く使うという習慣がずっとありましたが、そういった身近な発想にもう少し戻るべきじゃないかなと思うんですよ。
以前のインタビューの中でもお話ししましたが、段ボールは木やスチールにとってかわる素材ではないと考えてます。選択肢の一つとして、段ボール素材ととらえていただければいいと思います。
状況によっては(木やスチールよりも)段ボールのほうが良いという場合があるはずです。
そして、実際にそういう人が徐々に出はじめています。
たとえば、本棚とか多目的棚をつくる場合、引き出しも欲しい、テレビも置きたい、書類も置きたい・・・
そうなってくると全体としての重さは大変なものになりますから、じゃあせめて棚くらいは軽くしたいという人は多いわけです。
この状況では軽くて丈夫な素材である段ボールで棚を作るメリットというのが明確にでているわけです。
また別のメリットとして、どんな大きな家具でも組み立て式にできるんです。
地方のお客様もいますし、完成品だと大きさがかさばり、配送料がかかりますので、バラした状態で配送ができて、届いてから組み立てることができるメリットがあります。
先日は高さ2、7mという大きい家具を作ったんですが、
そんな棚でも組み立て式にできるし、物をいれなければ一人で移動させることができます。つまり「軽さ」というメリットも同時にあるものなんですよ、段ボールは。
   
そういえば新潟で大きな地震があったじゃないですか。そういったときっていうのはどうでしょう?
  まず、安心感という面で、(強みは)絶対あると思いますよ。
もし木やスチールの家具だったら倒れた場合を考えると事故につながる可能性がありますよね。だから皆さん、倒れない工夫をされていると思います。
例えば自分が寝るところにある棚が、軽い段ボール製だったら、万が一倒れてきても大きな事故につながる可能性は少なくなると思います。
先日の新聞で、今回の中越地震で山古志村の方が避難している体育館で、個人のプライバシーが保てないというのが問題になっているそうです。
実は僕の所に無記名だったのですがメールが来たんです。段ボールで仕切をしたいので寄付をして欲しい、と。ただ、僕らは段ボール素材屋さんではないので、素材メーカーさんを紹介したわけなのです。プライバシーの保護だけでなく、段ボールには遮音性もあります。軽くて移動が楽ですし、使わないときは折りたたんで収納しておくこともできるので、こういった時にはうってつけだと思ってます。


もっと活用して頂きたいですね。
   
ところで、実際にオーダーメイドで既に購入をされている方というのはどういった方が多いのでしょう?
やはり、「段ボール=安い」という考え、価格だけで家具を選ぶ方からは全く目を向けて頂けないでしょうね。
既に世に出ている、500円とかそういう段ボール製品を買ってきて、一ヶ月でこわれましたといって、捨てましょうという人はなかなか目をむけないですよ。
一年半前に掲載された日経新聞の記事が非常にインパクトがあったようで、それを見た方からのオーダーが非常に多かったです。いつか買おうと思って切り抜いて持っている人は非常に多いようでいまだに問い合わせがあります。
年齢的には30・40・50代の人が多いんじゃないでしょうか。
若い人はまだまだ少ないと思います。
   
その方達が段ボール家具にした理由もお聞きしていいですか?
一番多いのは、当初は木でつくりたいと思っていた方。
木でオーダーメイド家具をつくろうと、色々調べられたと思います。やはり木でつくった場合、実際の値段が予算オーバーになってしまうことが非常に多いんです。更に予想以上に「重い」家具になってしまうということ。その結果、段ボールにたどり着いたという方達が意外といらっしゃいます。
つい最近も家具を販売したお客様も同じような理由でした。
   
昨年までのインタビューでは、段ボール家具のメリットは「リサイクル」とおっしゃってましたが、 それよりも家具としての重要度がたかくなっているんでしょうか?
以前、子供のデスクと棚を作ったお母さんもいましたけど、
使わなくなったときに廃棄することを考えて買ったという方も確かにいらっしゃいます。
でも買う前の段階で、リサイクルする時のことまではあまり考えてはいない方が多いんですよ。
自分の使いたいとおりにジャストサイズで軽い。それでいて木でつくるより安い。
メリットとしてはだいぶわかりやすくなってきたんじゃないでしょうか。
そういった意味ではダンディンドンは、いかに普段使っているものに近づけられるか・・・をとことん追求しているので、廃棄云々より本格的な家具を段ボールでできないか?というところまできたんだと思います。
   
いままで素材とかリサイクルのことを強調してきましたが、実際に使うお客様にとっては家具としてのメリットのほうが大きいですよね。
今まで、そこまで僕は「環境」や「リサイクル」ばかりを強調してきたつもりはないのですが、「リサイクルできる」というメリットばかりが先行してしまった。
それがここへきて、あくまでもひとつの素材として段ボールを求めている、という人が増えてきたんじゃないでしょうか。
これが3年半やってきての感想ですね。
   
耐久の面ですけど3年前につくった初期の家具というのは今どうなっているんでしょうか?(前回インタビュー・「段ボール家具は市民権を得たのか?」参照
  実際に(要らなくなって)リサイクルに出しましたというのはまだ聞いたことないんですよ。
いま自分の会社で使っているスツールなんて今の事務所を立ち上げる前からですので4年近く使っていますし、お客さんに触ってもらいたい、座ってもらいたい、という気持ちから、展示会のたびに持っていっています。しかしまだまだ耐久性は十分です。
ということはもう1000人くらい座っているんじゃないですか?
それでも極度の劣化はないですし。そういった耐久面も充分にある。
また耐久面でいうと面白い話があって、
北青山にあるお店(クレヨンハウス)ではうちと長いお付き合いがあって子供の机と椅子、木馬を取り扱っていただいているんですよ。
もう4年くらい販売いただいてまして、日々いくつも売れるわけじゃないですが、
うちの製品を気に入っていただいてます。
当然、展示してあれば子供たちが乱暴にのったりします。
手垢でもよごれますし黒光りしているので、店長さんに、「そろそろサンプルを新しいモノに変えませんか?」って聞いたんです。
そこで店長さんがこういってくれたんです。
「確かに劣化もあるし、汚れてきているけど、これそのものが壊れないっていう証明ですから、これでいいんです。」と。
とても嬉しいお話をしてくれたんです。
段ボールがここまで使えるという良い例ですよね。
   
今回のお話は、以前よりお客様が身近に感じられるお話が多かったように思います。

以前はダンディンドンは色、加工は一切しないとしてきたんですけど、そこの「一切」をやめたんです。これは技術の進歩でかえたんですが・・・。
せっかくのバージンパルプを使った段ボール素材が、色を塗ってしまうことでリサイクルができない。その理由でダンディンドンでは加工をしていなかったんですけど、この3年くらいで顔料系のインクで印刷できるようになったんです。リサイクルする上では何の影響もない。
ですから今後ニーズによって「色づけ」というものもしようかなと思います。
ただ、まだあまり大きなものには印刷できないという限界はありますけど、だいぶ商品としての広がりは出来てきたと思います。
更に、ずっと問題になっていた防炎加工。これもリサイクル性をなくさずにできるようになってきたようです。
これがちゃんと科学的な証明も含めて、準備が整ったら本格的に反映させていくつもりです。
いろんな展示会や建材としても段ボールが仲間入りできる可能性は更に広がってきていますよ。

   
期待できそうですね。こういう話っていうのは・・・
最後になりますが今年度に向けての目標をお聞かせいただけますか?
 

2004年は展示会にでるようにしました。
なので、段ボールそのものに対する理解は大分認知されつつあると思いますので、今年はもうすこし突っ込んだ形で、「インテリア」とか個性のあるものへ進化させていくつもりです。というか、ダンディンドンとしての原点に戻るつもりです。
それはどういうことかというと、ダンディンドンはいかに日常生活の家具に近づけられるかというところで
段ボールが家具の素材や建材としても、どんどん提案していきたい、と考えています。
正直、僕も「環境」や「リサイクル」というノリも持っていたんです。それももちろんなんですけど、環境っていうとあまりにも範囲が広いので、それは裏にあるコンセプトであって、前面に出すものではないと。
日常生活で普通につかえるものだとして提供していきたい。
そして、最後の最後でリサイクルもできる、と考えてほしいんですよ。
木やスチール素材と同列に、「家具」として認識して頂いて、選んで頂くクオリティ。そして、結果的にリサイクルもできて環境に良い。そういうさりげないメリットとしての「環境」だと思います。
今年はそれをより明確にしていきたいと思います。

   
   
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