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100%リサイクルでき、美しさと強度・耐久性を兼ね備えた段ボール家具やインテリアを企画・制作・販売しております


2001年に事業をスタートされ、4年目を迎えるダンディンドン。今まで二回に渡り、「段ボールで何が出来るのか」、「ダンディンドンは何が違うのか」というテーマでインタビューを行ってまいりました。
段ボール家具もだいぶ市民権を得つつある、という前回から約1年、現状はどうなっているのか、そしてこれからの展望を中心に、明治神宮内苑にて、お話を伺いました。

 『段ボールで何ができるのか』
 『ダンディンドンは何が違うのか』

西野哲朗 プロフィール
1979年 大学卒業後日用品の専門商社に入社、主に新入社員教育を担当後
1986年に人材派遣会社にヘッドハントされる。人材派遣のフランチャイズ展開
並びに、地方直営店の立ち上げを担当する。その後B&B(企業内起業)を担当する。
1993年に同社退職後、千代田区内にて飲食店を経営の傍ら、
1997年からは、組織改革に伴うQCコンサルタントを請け負う。
2000年から、段ボールを素材にしたデザイン・製造事業を計画し事業化の準備を始める。
2001年に組織を法人化にし、ダン ディン ドン有限会社を立ち上げ強化段ボールを素材にした 商業施設什器・家具・遊戯具のデザイン、制作に本格参入する。

2001年にスタートされて、4年目になりますが、
ダンディンドンさんの現状、取り巻く環境などからお話しいただけますか?

 はい。現状、段ボール家具の類(たぐい)は、本当にここ一年でもの凄く増えてきた、と。というのはもう本当感じますよね。
 特にここ半年くらいで大手のメーカーさんが、それも段ボールと関係ない文具メーカーさんなどが順当なアイディアで商品化しています。

 今、三種類出てて、一番最初に出たのは春先だと思うんですけど、子供用の椅子とデスクのセットで価格は3,500円という破格で。これは僕たちも段ボールに携わっている立場からすると「安い!」と、「本当に安い」というのが実感ですね 。で、その第二弾がつい先日、「子供のプレイルーム」。飛び出す絵本のようなもので、子供の遊ぶ部屋というかコーナーを演出したような商品が発売されて、これも3,000円代後半というもの凄い安い値段ででています。
 ですから、ここへ来て、段ボールメーカーでない業者さんがそういった商品を手 がけ始めた。

 この状況、実はダンディンドンとしてはとても歓迎すべき事で、前回のインタビュー「ダンディンドンは何が違うのか」にもあったように、いわゆるダンディンドンの違いは何か?という部分に絡んでくる話。

 要は「大量生産をして後は気軽に使い捨て」という感覚の商品と、私達ダンデ ィンドンの商品との違いを明確にできる、ということなんです。
 やはりその環境への入り方の製品として、リサイクルという点も含めて、従来 皆さんが使っている家具にいかに近づけられるか?
 段ボールを一つの素材としてとらえた時に、 「段ボールだから」じゃなくて、「段ボールだってここまでできる。」「ダンボ ールだからこそ必要。」な家具っていうのがあるんじゃないのか?

 そういう中で長く使っていただける家具をいかにプロデュースしていけるかを、今までも、そしてこれからも大事にして取り組んでいくわけです。
 そういった意味でやっぱり「違い」というのが、(以前より)もっともっとハッキリとしてきた。それはどういうことかというと、今度は消費者の側からすると選択肢 が増えて、選べるようになった、ということです。

 例えば前述のデスクとイスのセットは「期間限定で使えればいい」というニーズに対応し ていて、それに対して私達ダンディンドンは少なくとも3〜4年は使っていただきたい。その役目を終えてもちょっとした小物のテーブルとして更に使ってもらいたい。そういう違いの中で、消費者の方が用途にあわせてチョイスしてくれるようになりつつある、というのは最近の傾向だと思います。

   
前回のインタビューでは、他社さんの製品と何が違うのか?という違いを語っていただきましたけど、それから一年経って、その辺が明確に、市場におけるバリエーションとしても、消費者側の実感としても明確になってきたんじゃないか、ということですね。


 そう、その辺は明確に。
 驚くほど明確に(でてきてると思います。)!!
 当然、(そういった製品の)アイディアを出すのは(前述の)文具メーカーさんであり、実際に作るのは段ボール屋さん。ですから型をつくって大量に「抜い」ていくというのは今までどおりの製法ですから。(※ダンディンドンは「抜く」ではなく「切る」という製法です。詳しくは第二回インタビュー「ダンディンドンは何が違うのか」)
 その辺に最終的にできあがる製品の(寿命に)違いが出るわけです し、コストにも違いがでるわけです。

   
もうひとつ、ダンディンドンを取り巻く環境という視点でお聞きしたいのですが、先ほどのお話のように新たに進出してきた大手のメーカーさんというのは、増えているんでしょうか?
 やはり増えているんじゃないですかね。極端ではないと思いますけど、今まで本格的な家具の素材としてはある意味手付かずの部分でもあったわけですし。
 さっきも言ったように段ボール屋さん以外が企画(アイディアを考える)をして製品化されるケースが増えてきた。それは以前より普及してきたということになるんじゃないんでしょうか。

 ということは次のステップに来たんだと思います。
 段ボールという素材についてどこまで追求するか。それは追求すればいい、という問題ではなく、用途に応じて棲み分けられる、ということです。

 短期間使えればいいや、というニーズに対して製品をつくり、価格を安く抑えるか。もしくは3〜4年、正直言うと10年以上でも行けると思ってますが、そういった製品をつくるために手間をかけるか。
 その辺がわれわれ作り手側だけじゃなく、今後はお客様側にも、もっともっと浸透させていければ嬉しいですね。
   
ただ、実際にはどうなんですか?
まだダンディンドンさんがスタートして2〜3年じゃないですか。
一番最初につくった製品でも、まだ3〜4年以上経っていない訳ですよね。今後3年・4年、そして10年と使っていただくうちに、どうなるのか?
それは、楽しみなところでもあり、どうなるかわからない不安なところもあり、、って感じですか?
   そう。そうなんですよ。まだ未体験ゾーンで、、、だから正直経験的に言うしかないわけですけど、そこは信じてください!というしかないですね。はい。
 そういう風に選択肢が増えた。選べる。というのはある意味差別化ってこともあるし、それは色んな意味でね。それはお客さんにとっても良い方に来たと思うし。
 お客さんはいくつかのメーカーの中から選ぶことができて、用途や目的に応じて判断できるようになった、と。それは大分前進ですね。市場が育ってきてる、ってことだと思います。
   
これまで2年半やってきて、実際にご家庭やお店でダンディンドンが採用されることも多くなってきたと思うんですが、そういった現場から出てくる意見とか発見のようなものはありました?
 そうですねぇ。まずは、お陰様でお客様はすごく増えてきて、製作をお待ちいただいているお客様も大勢いらっしゃいます。それは「注文→生産」という単純なモノではなくて、例えば本棚にしても「どういう本棚が欲しいのか?家の間取りは?本の重量は?」などを細かくやりとりさせていただいて、ある程度お客さん側にイメージができた段階で初めて、「お見積もり→生産」、という流れでやらせていただいている関係で、どうしても時間がかかってしまうんです。

 あの、とにかくそうやって納期も含めて全てナットクしていただいてお待ちいただいているお客さんがそれだけ増えている、ということはやはりこの仕事を始めた頃に比べれば理解度も深まってきたのでは、という実感があります。

 あとはお店のディスプレイも増えてますね。
 何故かと言うと、一つ一つを手作りでやらせていただいてますので、お店の個性や特徴にあわせてつくることができます。そこが評価頂いている点だと思います。
 実は今、既に製作にかかっているお店がありまして、そこは段ボール什器をメインに据えていただけることになったんですよ。
 でも、正直言いますと段ボールが主役になっている例はあまりないですね。
 一般的にはスチールや木など他の素材と比べれば耐用年数が違う、そこで償却のことを考えてしまうと、、、コスト優先されてしまうとなかなか難しい話ですよね。
   
やはりそこ(コスト部分)を越えた企業イメージ、環境とかクリーンなイメージをお客様が理解・要求していただいた場合、もちろんそこに実質も伴っていなくてはいけないんですが、そういったお客さんの場合じゃないと(段ボール什器がメインになることは)難しいですよね。
 そう、もちろん。それも、ここで重要になるのが「時間」、であって、ダンディンドンの耐用年数は他の段ボール家具よりも長い。だけど一般的な素材の什器よりは短い。
 企業さんの考えとして、そのビジネスをどの程度のスパンで考えられているか?そことピタッとマッチすれば良いわけであって、。
 いずれにしても、商業施設、小売店というのは必ずリニューアルするじゃないですか。お客様に飽きられてしまうから。
 それとあわせられるくらいの丁度いい年数。例えば二年、長くて三年位、、。それに耐えられればよいわけで、するとダンディンドンの什器は耐えるんですよ。
 もちろん紙なんで、ぶつかったり押されたりして少しは曲がったり凹んだり、そこは否めません。しかし本体そのものは何ら壊れるモノ(使えなくなる)訳ではないというのも、実績として出ていますのでね。だから、そういった意味では見栄えは多少落ちて来るんだけど「リニューアルまで耐えられればいい」
 という考えであれば十分合致したモノとしてご提案はできますね。
   
これはダンディンドンの椅子やテーブルを使わせていただいた個人的な感想なんですが、長く使って凹んだり曲がったりしていくうちに何故か「愛着」がわいて来るんですよ。 椅子も自分の体に合わせて凹むわけですし、机の角もとれるし、要は「丸み」じゃないですか。 それって「温かみ」に感じることもありました。 ある部分、使うほどに機能的には向上してるんじゃないかと思うこともありますよ。
 ちょっとお店の話にもどりますけど、実際にお客さんに使っていただいた感想として、「やっぱり段ボールは強い」「いいんだよ」ということを理解していただいて、価格もナットクしてオーダーいただく。でも、ご自分で実際に使ってみるまでは半信半疑・・・まではいかないにしても、幾分かはね、疑問はあるわけですよ。やはり紙ですから。

 ですけど、実際に使い始めてみると、とんでもない強度とご自分のデザインで作られたモノを使うことがいかに楽しいか、そして良いか分かっていただけるわけですよ。

 ちょっと例が違うかもしれませんけど、ある企業さんが展示会に出展されるということで、ブースをダンディンドンで担当させていただきました。当初のお約束では、会期終了後はブースの什器をリサイクルに出す、ということになってたんですが、、。
 実際最終日に「やっぱり残してくれ。終了後もオフィスで使いたい。」とおっしゃってくださったんですね。
 そんな事例もありました。
   
そこを、いかに(体験されていないお客様に)伝えられるか・・・ですよね。僕もそうでしたから。正直。使わせていただく前、情報として知っているだけの段階では不安はありましたから。でもやっぱり実際に使ってみると「違う」んですよね。
「強い」「軽い」だけじゃなく、例えば(製品によっては)フタがあるじゃないですか。開け閉めができるようになっている。毎日何回も開け閉めするわけですし、特に留め金みたいなのがあるわけではない。全て段ボールでできていて、、、大丈夫なんですよね。
一年近く経つけど問題なく使えている。ここで初めて実感できるんですよね。まあ他の家具からすれば当たり前の「機能」なんですけど、。でもその後、要は捨てることを考えると100%段ボールでできてて良かったな、と。一般的な家具と同じような機能を要求した上に、リサイクル性も兼ね備えようと思うと段ボール家具に軍配があがるわけですよね。
 実はまだ、ダンディンドンの家具をリサイクルに出された、というお客様。一人も居ないんですよ。
 つまりまだ、「捨てる→リサイクル」する、というところまでいってないんですよね。 逆に言えば、長く満足して使っていただけている、ということなんですけど、未体験のところなんです。正直言えば。
 じゃあいつになったらその時期がくるの?っていわれたら・・・分からないんですよね。
 でもその時がきたら実感するはずです。信じて下さい。(笑)
   
少なくともあと二年は続けないとダメですね(笑)。がんばってください。
では、最後に今後のご予定を。
 展示会を予定してます。
 2004年2月に東京ビッグサイトで「ギフト・ショー」に出展します。日本で多分、最大級で、ビッグサイトの西と東を全て使って行われる大規模なものです。
 念願だったんです、そこに前から出たいと思っていたんで。ただ高いんですよね(笑)。
 でもやっぱり4年目を迎えて、見てもらって触ってもらう。実感していただくことが一番なんで、ワンブースという小さなブースですが、一人でも多くの方に、ネットだけでなく、触っていただく機会をつくっていかきゃ、と思って思い切りました。
 もう手付金を払っているんで、後戻りはできません(笑)。
   
是非、ホームページだけで見てらっしゃる方は来てほしいですよね。そこで販売は?
 しません。他の出展者さんなんかは大体、販売されると思うんですけど、例えばパンフレットなんかをたくさん配るじゃないですか。僕も色々展示会行くと、パンフレットたくさんいただいてしまうんですけど、持ち帰ってもあとで何がなんだかわかんないんですよね。だから結局ゴミ箱行き、が多くなってしまって、。
 これって考えると環境に対して良いことなのか?といったらちょっとおかしいですよね。なのでウチは製品を置くだけ。見て、触っていただくだけです。パンフレットや資料が欲しい、という方へは後日お送りする、ということにしてます。
  ※今回の展示会は業者の方向けで、一般の方は入場できません。ご了承くださいませ。 
最後に、言い足りないことがありましたら
 最後に言いたいのは、段ボール家具の市場として確かに少しずつ出来上がってきた感はあるんですけど、でもやっぱり大半の人、いや、ほとんどでしょうね、「段ボール=弱い・安っぽい」というイメージはまだまだお持ちだと思うんです。
 その辺が払拭してきれていない、というのは僕らの力不足、なんですけど、これからもそこは、ダンディンドンはまじめに、多少ストイックな面もありますけど、情報発信しつづけていくつもりです。
 一点一点、手づくりな故に、キチっと見てくださる人が増えてきたことは事実です。ありがたいですよ。
 でもまだまだです。まだ貧乏してます(笑)。

 どうぞこれからも宜しくお願いします!
   
ダンディンドンの事務所は表参道にあり、西野氏は今回のインタビュー場所(明治神宮)にも時々散歩に訪れるそうです。大都会のど真ん中にこれだけの大自然、しかも手つかずの森があり、さらに「この森は人工林である」、ということを西野氏にお聞きして驚きました。西野氏は森を守るNPOにも参加されています。
   
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